我々GRAMPUSは、プロのチームではない。名古屋大学に所属する1つの部活動である。
大学スポーツは、その特徴として、そのチームに属する人間が毎年大きく変わる。
4年間という限られた時間の中で、様々な人間がチームに関わり、多くの事を考え、汗を流すのである。
無論、GRAMPUSもその例外ではない。
しかし、我々は、その絶えず変化し続けてきたGRAMPUSという組織の中に、
不変のものが確かに存在することを見出したのである。
我々は、これをGRAMPUSの「理念」として示し、その下で、
新たな歴史を創造していくことを約束しよう。
我々、名古屋大学アメリカンフットボール部GRAMPUSの「理念」は、次のようなものである。
“自分を律し、挑み続け、結果を出す人間を育てる”
まず、この「理念」を文字化するにあたって、我々はGRAMPUSの一部員である以前に、
国立大学の一学生であり、社会の一員であることを認識しなければならない。
では、GRAMPUSという団体は、そしてそれに属する我々は、社会から何を求められているのだろうか。
一般に社会では、各々が何らかの役割を担い、その役割を果たした事を「結果」として、
必要とする者に提供する事を求められる。
我々は、アメリカンフットボールという競技を通して、「結果を出す」ことを学んでいく。
結果を出すための方法論の会得は勿論、その過程において、
人間的成長を遂げなければならない事は言うまでもない。
社会人として、学生として、然るべき方法で達成し、他者の模範となる人間にならなければならない。
GRAMPUSにとって、「結果を出す」ということ―――
それは、アメリカンフットボールという競技をする以上、当然「勝つ」ということである。
これを達成するためには、決して現状に甘んじてはならない。
常により良い変化を起こしていくこと。
問題を提起し、その真因を追及し、それを解決に向け手段を試行錯誤していくこと。
立ちはだかる壁は時に高くそびえ、どうしようもなく思えることもあるかもしれない。
しかし、我々は挑み続けなければならない。それが、我々の使命であるからだ。
そのために我々に必要な事、それは「自分を律する」ということである。
これは一つには、“自主性を持つ”ということを意味する。
学生主体という特色を持つ我々は、常に自ら考え行動する姿勢を忘れてはならない。
いかなる時も決して驕らず、初心に立ち返り、
為し得る最善な答えを求め、自問し続けなければならないのである。
そして、もう一つには“他者を尊重する”ということを意味する。
決して独りよがりにならず、多くに耳を傾け、様々な考えを取り入れていかなければならない。
こうしたGRAMPUSの理念を体現する学生は、時代とともに変わり続けるだろう。
しかし我々は、以上の理念のもと、常に可能な限りの最上を目指し続けなければならず、
その過程において、必ずこの精神に立ち返るのである。
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